2013年10月29日火曜日

福島原発事故と放射線被爆対策

放射能って恐ろしけど、シーベルトとかベクレルとか単位が色々あるし、
α線β線γ線とか、セシウムとかプルトニウムとか
何をどう注意すればよいのかよくわからない。
どこかで整理したいなと常々思っていましたが、素晴らしい本に出会いました。

非電化工房主宰の藤村博士が作成した放射線被爆対策のテキスト。

先日娘と那須にある非電化工房へ行ったとき目に留まりました。
A4版で100頁程のレポートなのですが、
放射能についての解説がとても判り易い。
そして対策の考え方と方法が具体的で実践的です。

以下に目次を転載します
第1章 原発事故による被爆の実際
 1.1放射能汚染の経路
 1.2放射線の種類
 1.3放射性物質の種類
 1.4被爆の種類
 1.5被爆の被害
 1.6福島原発事故による放射能温泉状況
 1.7緊急避難の基準
 1.8チェルノブイリ原発事故からの教訓
 1.9国の基準と住民の基準
第2章 放射能の測定方法
 2.1何の為に、何を測定するのか
 2.2空間放射線量の測定方法
 2.3地面と土壌の汚染度の測定方法
 2.4飲食物の汚染度の測定方法
 2.5落ち葉、堆肥、木材の汚染度の測定方法
 2.6人体内部の汚染度の測定方法
 2.7空気の汚染度の測定方法
第3章 被爆量と被爆被害の計算方法
 3.1外部被爆量の表し方と計算方法
 3.2内部被爆量の表し方と計算方法
 3.3トータルの被爆量の表し方と計算方法
 3.4野菜・穀物の汚染度の予測方法
 3.5牛乳、牛肉の汚染度の予測方法
第4章 被爆対策の方法
 4.1基本的な考え方
 4.2外部被爆対策
  4.2.1現状分析
  4.2.2対策目標の定め方
  4.2.3土の庭や校庭・講演の除染方法
  4.2.4コンクリート表面の除染方法
  4.2.5砂利面の除染方法
  4.2.6芝生面の除染方法
  4.2.7屋根の除染方法
  4.2.8道路の除染方法
  4.2.9建物の除染方法
  4.2.10樹木の除染方法
  4.2.11薪ストーブからの被爆対策
  4.2.12実際の除染実施例
 4.3内部被爆対策
  4.3.1現状分析
  4.3.2汚染飲食物を摂取しない
  4.3.3食品による免疫力向上と排泄促進
  4.3.4水中の放射性物質の除去方法
  4.3.5空気中の放射性物質の除染方法
  4.3.6母乳を介しての放射能汚染対策方法
 4.4野菜の放射能汚染対策
 4.5牛乳・肉・卵の放射能汚染対策
第5章 NPO「那須希望の砦」
 5.1設立のいきさつ
 5.2これまでの活動
 5.3現在の活動
 5.4資金
転載おわり

那須は福島原発から100km離れているそうですが、測定の結果福島市と大差ない放射線量に至ったそうです。
そこで500人規模の住民プロジェクト「那須希望の砦」がスタートし、放射能測定器を購入、正しい方法で計測し除染対策を実行します。
どの数値まで除染すれば「納得」できるかも明記されています。

本当は国や東電が現実に向き合って真摯にこの様な対策に取り組む必要があると
思うのですが、そう出来ないのが日本の闇なんでしょうね。
正しい知識を身につけて、自分(家族)の身は自分で守るしかありません。
原発避難指示地区に家があり、今いわき市で子供2人を含む家族4人で暮らしている友人にこのテキストを贈りたいと思います。

テキストは通販で購入できます。→こちら

2013年10月16日水曜日

自給自足のノウハウを身に着けたい

将来の自給自足の足掛かりにしようと、
昨年より富士河口湖農園さんで自然農の体験学習をしています。

昨年は大豆、今年は稲作を教えていただいているのですが、
今年の夏に主催者の方がお亡くなりになってしまいました。
おそらく来年の開催は難しいと思われるので、寮のベランダを使って
プランター菜園でもしてみようかなと、なんとなく思っていました。

そんな折、都内で開催された某団体の講演会を聞きに行った際、
同じ会員で2ヶ月前にお知り合いになったNさんと再会しました。
しばし雑談していたら、
「相模湖の近くで農業を教えてもらっていて、明日みんなで集まる」
という話になりました。
実は翌日河口湖農園に行くつもりで準備してたところ、
たまたまキャンセルになったので、急遽お願いしてご一緒させてもらいました。

翌日。中央線の藤野駅で待ち合わせ、一緒に現場へ連れて行ってもらいました。
農地は藤野駅から車で10分位の山の中にありました。
獣除けの電線付き金網の中に、広々とした農地が広がっています。


Nさんはこちらで2年自然農を教えてもらっているそうです。

主催者は50代と思しき男性。理系な優しいパパといった雰囲気です。
某大手電機メーカーを早期退職され、北杜市で自然農を教えてもらった後、
こちらで12年実践されているそうです。

参加者は男性5人、女性2人。
内私を含む男性3名と女性2名が初参加。
女性は20~30代。男性は定年後ウン年だそう。
河口湖でもそうでしたが、若い女性のほうが自然農に対する関心が高い気がします。

今回の参加者の中で、こちらで農地を借りている方はNさんと40代男性Uさん。
Uさんはこちらで得たノウハウを活かして来年四国へ移住の計画だそうです。
羨ましい。

この日は種まきと作付です。
ニンニク、えんどう、そら豆、麦の種の撒き方と、
キャベツを苗床から畑の植え替えるやり方を、実際にやりながら教えていただきました。
NさんとUさんは先生の苗床から数株わけてもらい、自分の畑に植え替えます。
私もNさんの畑で植え替えを手伝わせてもらいました。

自然農は無肥料、無農薬、無耕起栽培。
土を耕さず、作物にそった育て方をし、
草や虫を敵にしないという栽培方法です。
こうして教えて頂いたことを、すぐ横の自分の畑で実践できます。

驚く事に参加費、農地料は無料!!
借りられる農地も今は余裕があるそうです。
今住んでいる石岡からちょっと遠いですが、河口湖よりは近い。
願えば叶うもんだなぁと思いました。