2013年11月26日火曜日

ディーゼル車を廃天ぷら油で走れる様に改造する

那須にある非電化工房でディーゼルエンジンの自動車を廃天ぷら油
(SVO:ストレートベジタブルオイル)で走れる様に改造するワークショップに参加してきました。

当日のスケジュールはこんな感じです。


参加費はお昼とおやつ付きで2000円
なんてお財布に優しいんでしょう。

参加者は30人弱。30代~60代の男性が殆ど。
簡単な自己紹介を最初に行いましたが、鎌倉や岩手など、
結構遠方から参加されている方もいらっしゃいました。
自給自足の生活を目指している方や実践している方も多かったです。

今回の講師は非電化工房の藤村博士ではなく、
実際にSVO車に改造して色々と研究をされているMさん。
改造について資料を元に説明した後、改造済みのMさんの車を皆で確認し、
いよいよ改造に取りかかります。

今回は非電化工房のグランビアと、参加者のランクル、テラノの計3台。

参加者は3班に別れて、改造担当の車につきます。
私の班はグランビア担当。同じ班に車の販売店にお勤めの方がいたので安心。

改造といってもとっても簡単。
オイルタンクとエンジンの間のチューブを分岐させ、車内にチューブを引き込むだけ。


車内には予めフィルターで濾過した廃天ぷら油入りのポリタンクを置きます。

材料費はチューブ、切り替えコック、ポリタンクなどホームセンターで調達して
1万5千円くらいだそうです。

車内に引き入れるホースの長さが足りないというアクシデントがあった為、
予定の時間よりちょっと遅くなりましたが、素人参加者で3台の改造が完了しました。

SVO車の排ガスは焦げた天ぷらの匂い。エコな感じがします。

講師のMさんは新車で買えば400万超のエルグランドを中古で20万円で購入したそうです。
走行距離はその時点で10万キロ。でもディーゼルは50万キロは走ると言われています。
廃天ぷら油を使えば燃料代はタダ。
昔のディーゼル車は人気ないから中古車市場でも安く買えるかも。
安く買って燃料タダは魅力だな~。

SVOについて参加者からの質問をピックアップすると、
●軽油と比べて粘性が高いので、温度の低い冬場は注意が必要。
●車検証へ燃料についての記載を追加するだけで、車検は問題なしとの事
(万が一引っかかっても、元に戻すのは簡単)
●軽油と廃天ぷら油で出力の違いは無し。
●SVOでエンジンの調子が悪くなることもない。
 (きちんと油を濾過してあげることは必要)
概ね問題なさそうです。



非電化工房のワークショップに参加するのは今回で2回目。
藤村博士はジブリの宮崎駿さんの様な感じ。

話声はとっても柔らかくて穏やか。
大人の男性で声に癒しを感じるのは初めてです。
気遣いが細かく、優しく、論理的。
私は博士の「遊び心」=「そうできると面白いじゃない」に一番共感します。

冒頭で藤村博士は「非電化工房ではガソリンスタンドとも東京電力とも縁を切る」
とおっしゃっていました。
今回、車を廃てんぷら油で走れるようにしたのに続き、
今度はディーゼル発電機も同様に廃天ぷら油で動かせるようにするそうです。
家庭で使用する電気の目安となる30Aの発電ができるディーゼル発電機が70万円くらい
中古であればもっと安く手に入るそうです。
更にエネルギーを無駄にしない様に発電で発生する熱も利用する。
(燃料から電気へのエネルギー変換効率は30%程度だそう)
そこまでやれば電気代より燃料代の方が安くなり東京電力と縁を切れるそうです。
さらにSVO化で燃料代がタダになれば・・・。

発電機をSVO化するワークショップもそのうちやるそうです。
エネルギーを自給自足するとはすばらしい。是非参加したい!!



作業中に近くの方と世間話をしていた時、
河口湖農園の平田さんをご存知の方が2人もいらっしゃいました。
昨年、平田さんも廃天ぷら油に改造するイベントをされた事があり、
そちらに参加されたという事でした。
繋がっているなぁ。

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