2014年5月19日月曜日

非電化工房 藤村博士の対談を聞きに行く

非電化工房のメールマガジンで、5月17日に那須で開催するアースデーで、
藤村博士が「地域で仕事をつくる事」をテーマに対談する事を知りました。
5月17日は会社を休む予定だったので、車で行ってみました。

石岡から那須までは100km。
田舎は道がすいてて信号も少ないので2時間30分位で到着。
会場は那須塩原いきいきふれあいセンター3階。
参加費は無料。
200人入る会場は3/4程の入りでした。

那須のアースデーは
藤村博士の呼びかけで始まったそうで、今年で5回目。
「皆が仲良く結びついてつながる良いきっかけになる」という思いがあったそうです。

藤村さん曰く、
 この国はいつ破綻してもおかしくない
 そして日本のあらゆる町で「高齢化」「貧困化」[過疎化]が起きている。
 そんな中、あっちこっちにクリエイティブな町がどんどん出てきている。
 ポイントは「仕事」
 仕事があれば人が増え、コミュニティが増え、そして仕事が生まれる。


田舎で仕事を作り出す「日本中の凄い事をやっている人」の中から、
藤村博士の一押しが島根県の離島で会社を興した「阿部」さん。35歳。
愛媛に生まれ、京大を卒業しトヨタで働いた後、島根の海士(あま)町へ移住。
人口2331人、4割が65歳以上。日本の未来を先取りしている隠岐の離島で、
「都会の人が持つ仕事力」と「田舎で育まれる人間力」を組み合わせ、
持続可能な社会づくりを実践しているそうです。

対談の中で気になったキーワードや印象に残った話をシェアします。

●元気な町の共通項(藤村博士)
 1.伝統的な文化を持っている。
 2.前向きでクリエイティブ
 3.人間関係が水平(議員もフレンドリー)
 4.都会から来た人が存在する。

●田舎でビジネスをつくるポイント(阿部さん)
 地元の方の誇りを高める。自信をつける

●今の世相(藤村博士)
 アフリカのジンバブエに行った。世界一貧しい国
 そんな国でも金持ちにならなければ幸せになれないと煽られている。
 「安く」「高品質なものを」「早く作る」この先に幸せになれるのだろうか?
 お金が減ったら心が貧しくなる。
 収入が幸せに繋がる訳ではない。

●パン屋の話(藤村博士)
 非電化工房の「地方で仕事を作る塾」の卒業生が「非電化パン屋プロジェクト」を始めた。
 通常のパン屋の平均像は3年修行して、開業する際、約500万の電気釜をリース。
 すると、オリックスにリース料が10万/月、東京電力に電気代が15万/月、
 店舗の家賃が12万/月。合計37万を利益から捻出しなければならない。
 37万の利益を得るのに一人ではできないのでスタッフを2人雇い40万/月
 朝5時から17時まで働いて、10年で体壊して借金残して終り。
 金融とエネルギーと利権に貢ぐために働いているようなもの。

 非電化パン屋プロジェクトは7人
 彼らは自分達で店や石釜を3ヶ月30万で作った。
 するとオリックスも東電も家賃も要らないから週3日働けば十分。
 空いた時間で果物や無農薬野菜を作り、無添加ジャムや採りたてのサラダでつくった
 サンドイッチなんかも売れちゃう。
 支出が減って、収入が増える。

●家族4人が暮らすのに必要な金(阿部さん)
 東京    540万
 今の海士町 370万 
 将来の海士町250万

●韓国の社会(藤村博士)
 韓国は格差社会。自殺がとても多い国。
 中産階級から落ちると悲惨な状態になる為、その恐怖心を抱えている(ストレス社会)
 日本も5年後はそうなる可能性がある。
 
 「選択肢が1つしかない」状態は誰かの罠にハマっている証拠
 違う答えがあると判っていれば自殺せずに済んだ筈。
 大事なのは
  選択肢が有る事を知る事。
  自分の意思で決められる事



阿部さんは本も出されているそうなので、読んでみたいと思います。
僕たちは島で、未来を見ることにした
株式会社 巡の環 (阿部裕志・代表取締役/信岡良亮・取締役)
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