2018年3月28日水曜日

断熱にこだわった軽キャンの断熱効果を検証

昨年安曇野軽キャン製作wsで設計図を書く段で発想が降りてきたのが
「ー20℃のスキー場で2人が2泊できる軽キャンピングカー」
断熱にとことん拘った断熱効果の検証をしてみます。

●極寒のスキー場で寝たかった理由

スキー場で車中泊できれば宿代が浮く
到着時間を気にしなくていいので遠くのスキー場までいける
サバイバル的な観点でもスキー場で寝られる仕様なら大概の寒さを凌げる

●軽キャンの断熱方法

外側のベニヤは9ミリ内側のベニヤは4mm
スタイロフォームよりグレードの高いスタイロエースの20mmを2枚重ね40mmにする。
(スタイロエースについてはコチラ
 
お風呂の蓋にヒントを得て 
外壁に銀マットを貼る。
結露防止策として内壁にも銀マットを貼る。
運転席側の明かり取り用窓のアクリル板を二重に。
雨避け用にシェル全体を幌で覆う(こちらも保温にたぶん寄与)

●検証方法

以前アマゾンで買った温度ロガーを使用し3分ごとに温度を計測
こちらは優れもので電池は半年以上持ち、32000回の記録ができます。

 3分毎であれば66日分!

 北海道に行く前日から軽キャンのシェルに放置して計測しました。
 北海道軽キャンスキー旅はこちら
  軽キャンで北海道0日目
  軽キャンで北海道1日目
  軽キャンで北海道2日目
  軽キャンで北海道3日目
  軽キャンで北海道最終日

●で、どうだったか

測定結果をエクセルでグラフにしてみました。
(グラフをクリックすると拡大します)
1月中旬。東北以北の外気はずっと0℃以下だと思われますが、
 シェル内はほぼ0℃以上を維持。
 恐らく一番寒かったのがニセコ2日目の朝方。
 シェル内に取り付けている温度計で外気温−15℃の時で−4℃
 この室温ならー20℃に耐えられる冬山用寝袋で十分熟睡できました。
効果は十分あったと思います。しかし・・・

●来シーズンは・・・シェル内で快適に過ごしたい

寝られるとはいえ、寝袋に入らないと寒い。
使用したスキーウェアも軽キャンの中だと乾かない。
寒い日は1日軽キャン内で過ごしたくなるような環境にしたい。

断熱をしっかりすればわずか火でも暖かくなると考えて換気扇も付けたのだけど、
狭いシェル内で火を炊くとすぐに一酸化炭素濃度が上がることがわかりました。

通常キャンピングカーではFFヒーターが王道だそうですが20万円位かかるそうでコスト的にアウト。

400ワットで稼働するセラミックヒーターを買ってみたけど貴重な電気を供給するバッテリーが1時間しか持たず実用ならず

こんなのもあるけど、シェルの取り外しが前提としてあるので取り付け方とどこに置くかが課題。
 それでもきっと解決方法はあるはず。
解決方法考えるのもDIYの楽しみですよね